「臥龍梅」蔵便り  平成十七年卯月

拝啓 列島各地から桜情報が届き、まさに春爛漫の候となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。今月はご報告しなければならないことが山積みです。
平成17年4月1日をもって、弊社の所在地、静岡市が全国で14番目の政令指定都市となりました。人口71万1千人で政令指定都市としては最も少ないものの、面積は千三百七十四平方キロで最大の面積だそうです。一昨年の4月に静岡市に合併したばかりですが、これからは「静岡県静岡市清水区西久保501-10」という住所に変更になります。(郵便番号、電話番号等の変更はありません)

さて、今年も鑑評会のシーズンがやってまいりました。まず、静岡県酒造組合主催の鑑評会で吟醸酒の部の首位、静岡県知事賞を受賞いたしました。(地元銘柄の静ごころで出品したものです ほかに純米の部でも優等賞) 3月11日に沼津工業技術センターで審査が、24日に静岡駅前の会場で利き酒会と表彰式が行われたものです。神妙な面持ちで賞状を持つ菅原杜氏を見てやってください。「香気成分として酢酸イソアミルを多く含み、カプロン酸エチルの少ない酒」を評価するという独自の(偏狭な?)審査基準を持つ鑑評会なだけに、脱静岡型の吟醸酒を目指す弊社の酒が評価されたのは感慨深いものがあります。これを機に、全国水準の酒を高く評価してくれるようになることを祈ります。
次に、全日本国際酒類振興会主催の2005年春季酒類コンクール、大吟醸酒部門で「臥龍梅」が首位のグランプリを受賞しました。このコンクールは47都道府県から出品された約300種類の酒を対象に醸造専門家ら5名が審査したものです。(ほかに純米大吟醸酒の部では第三位) これまでにも何度か出品し、いい線までは行ったことはご報告してきましたが、さすがに一番というのは気持ちのいいものです。3月28日に東京新宿の京王プラザホテルで授賞式が行われ、トロフィーをいただいて参りました。詳細は「週刊新潮」誌のゴールデンウィーク号で特集される予定です。
次は4月5日に届いたばかりの速報です。名古屋国税局主催の第53回酒類鑑評会の結果が発表され
「臥龍梅」は吟醸酒、純米酒の両部門で優等賞を受賞いたしました。国税局主催の東海4県日本酒祭りが今月12日に開催されますが、授賞式は翌13日の予定です。2日続けて名古屋へ行かなければなりませんが、これも嬉しい悲鳴です。

さて、今月は新商品の50%精米の純米吟醸酒をご案内いたします。味のなめらかさ、香りのふくよかさは絶品と自負しております。是非ともお試し下さい。
春陽の侯、皆様ますますお元気でお過ごし下さい。                     敬具
平成17年4月吉日                                 鈴木克昌

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