「臥龍梅」蔵便り  平成十七年神無月

拝啓 秋色いよいよ濃く 夜長の頃となりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

まず営業関連のご報告をいたします。日本酒シーズンも本番を迎え、酒の会もたけなわです。9/24には山口県下松市で「地酒・焼酎のトーヨー」さんの主催する「地酒とふぐを楽しむ会」に出席し、その日のうちに夜行の寝台列車で静岡に帰り、翌9/26には東京千代田区の東京會舘で開かれた「日本酒文化フォーラム」の「秋の交流会」に出席しました。10/1には浜松市の浜松グランドホテルで静岡県酒造組合の主催する「静岡県地酒祭り」に、翌10/2には目白の椿山荘で潟tルネットの「純米酒フェスティバル」に出席と、綱渡りの毎日です。どの会場でも「臥龍梅」の評価は上々で、初めてお召し上がりいただいたお客様が気に入って足繁くブースに通っていただけるようになるのは蔵元冥利に尽きます。

次に製造関連の話題に移ります。先月27日に農水省は2005年産水稲の9/15現在の作況指数を発表しました。それによると全国で102の「やや良」で、昨年まで2年連続で100割れだった作況指数が今年は4年ぶりに確定値102以上の豊作になる可能性がでてきたようです。酒造好適米に限らずお米全般の予想値ですが、久しぶりに明るい話題です。今後も季節外れの台風が変なルートで北上したりしないように祈っております。当社では既に9月中旬に早稲品種の富山県産五百万石を発注し、9/28に無事入庫しました。たまたま同じ日にJA全農とやま米穀部の松本係長さんが、遠路わざわざご挨拶にきてくださいました。持参いただいた玄米と55%精米のお米をご覧ください。五百万石に関してはまあまあの出来といったところです。当社では10/5大安吉日に菅原杜氏以下蔵人が蔵入りし、10/7には洗米着手し、11月末にはこの五百万石を使った搾りたての生原酒を出荷する予定です。楽しみにお待ち下さい。

さて、それまでは平成16BYの冷やおろしのお酒をお召し上がりいただくわけですが、ここへきて純米吟醸、特別本醸とも品薄になってまいりました。どうかお早めにご用命ください。
深まり行く秋、皆様ご自愛ご専一に。                          敬具

平成17年10月吉日 

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