「臥龍梅」蔵便り  平成十八年葉月

拝啓 長引いた梅雨が日本全国に水害の被害をもたらしましたが、皆様お変わりなくお元気でお過ごしでしょうか。
さて、先月は暑さも何のその、熱心な日本酒愛好家の皆さんが都内で開催した大掛かりなお酒の会に参加してまいりましたので、その模様をご報告いたします。会場は、東京の目黒雅叙園、舞扇の間。日時は7月30日(日)、昼の部13:00〜16:00と夜の部17:00〜20:00の2部制でした。主催は「川島酒縁の会」ならびに「日本酒伝承の会」、協力が「燗酒普及協会」です。ちなみに「酒縁 川島」さんは品川区小山にある、知る人ぞ知る有名なお酒処です。前回は五反田ユーポートでの開催でしたが、今年は会場がぐんとランクアップしました。弊社は昨年に引き続き、2回目の参加です。参加蔵元は、日本全国、北は青森県から南は佐賀県まで約60社。他に、ブースは構えずお酒の出品だけの蔵元も30社以上ありました。静岡県からは弊社を含めて4社の参加でした。ただでさえ暑いのに、会場には熱心なファンが詰め掛けて熱気むんむんで、大盛況でした。若い人や女性の姿が目立ったのがこの会の特長でしょうか。今春から東京の大学に進学した長男が友人を連れて会場にやって来ましたので、これ幸いと手伝わせ
ることにしました。輸出用「臥龍梅」のラベルをあしらってデザインしたTシャツを着用させたところ、本人もけっこうその気になって頑張っていたようです。ところで、蔵元自慢の酒肴(ふるさと珍味)を用意するようにと主催者から事前にお達しがあり、いったい何にしようかと困っておりました。黒はんぺんや桜えびでは月並みですし、静岡県の蔵元なら真っ先に思いつく名産品ですので、重複するのは必至です。そこでふと思い出したのが、6月に開かれた「究極の静岡吟醸を愛でる会」でご一緒した料理研究家の先生に教えてもらった酒肴です。1週間ほどお味噌に漬け込んだモッツァレラチーズを薄切りにし、やはり薄切りにしたトマトと一緒にドレッシングソースで供するというモダンなもので、一度試してみようと思いながら機会がありませんでした。弊社の「臥龍梅 大吟醸」にはきっとこんな酒肴が合うだろうとお墨付きをいただいておりましたので、ちょうどよい機会でした。場所柄あまり手の込んだ
ことは出来ませんのでトマトは省略しましたが。出来ばえの方は・・・まあ、専門家が作るようにはいきませんでしたが、酒の肴にぴったりですので皆さんも一度試してみてください。

ところで、麹屋の神谷は毎年7月に南部杜氏協会の講習会に勉強に出かけております。今年もさぼらなかった証拠だと写真を撮ってまいりましたので見てやってください。

残暑の候、おからだには十分お気をつけられますよう。                   敬具
平成18年8月吉日                                 鈴木克昌


受付で奮闘中の
酒縁川島ママさん


熱心に講義を聴く杜氏さんたち

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