「臥龍梅」蔵便り    平成十九年卯月

拝啓 そろそろ花見の季節かと思っていた矢先、能登半島で大きな地震が発生しました。廃業をやむなくされる酒蔵もあるとか。まったく他人事ではありません。被災地の皆様には心からお見舞い申し上げます。
今月は趣を変えてマスコミ関係の話題を中心にご報告いたします。3/6の朝、TV、新聞、雑誌等で活躍中の”酒場詩人” 吉田類(よしだ るい)さんが当蔵においでになりました。東京の居酒屋で飲んで臥龍梅を気に入ってくださったとのこと。マスコミに紹介するに際しては先ず蔵を訪問するのをモットーとされており、今回の来場となりました。その訪問記を「幻の酒米が生む芳醇さ」と題して3/18付けの読売新聞の日曜版に掲載してくださいましたので、別紙にてご覧ください。
3/23,4/2の両日、地元静岡朝日TVのスタッフが蔵に取材に来ました。「街浪漫 興津スペシャル」という番組で、清流興津川の湧き水から造られる地酒として臥龍梅が紹介されることになったものです。美人女子アナと一緒に嬉々としてカメラに収まる菅原杜氏の写真をご覧ください。
酒類評論家の第一人者、稲垣眞実先生が、この度、新著「新ほんものの名酒、名品」(三一書房刊、定価1,733円)を出版され、その出版記念会が3/28の午後、先生の母校である東京大学の駒場キャンパス内で開かれました。新著ではわが臥龍梅に過分なお褒めのお言葉をいただいておりますし、入りたくても入れなかった大学の構内で開かれることでもあり、興味しんしんで出席してまいりました。会場には熱心なファンや業界関係者がつめかけておりました。新著の英語版、中国語版の出版も検討されているとのことで、突然スピーチを依頼されてびっくりしましたが、是非とも一緒に中国市場を目指しましょうとエールを送ってご挨拶の言葉に代えました。
潟tルネットから「地酒人気銘柄ランキング2007〜2008年版」が出版されました。臥龍梅は純米大吟醸の部で28位、純米吟醸の部で23位、本醸造の部で10位、注目酒酒部門で7位に入っているほか、今回のランキングで特に人気度の高まっている銘柄のひとつとして紹介されております。発売後5年程度では致し方のない順位かもしれませんが、こうして認知されてきたのも皆様のご支持のおかげと感謝しております。次回はさらにランクアップしてご報告することを期しております。
ここまで書いたところで名古屋国税局鑑定官室から嬉しい電話がかかってきました。春の鑑評会に入賞したとの知らせで、これで秋の鑑評会も含めると臥龍梅は吟醸、純米、本醸造の全部門で優等賞ということになります。
今月は、最後の袋吊り雫酒である山田錦の純米吟醸をご案内いたします。まだ飲まれていない方は是非ともお早めに。

春陽の侯、皆様ますますお元気でお過ごし下さい。                    敬具
平成19年4月吉日                    鈴木克昌 

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