拝啓 そろそろうっとうしい梅雨の季節を迎えますが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
弊社ではご存知のとおり、滋賀県の「短稈渡船」に加え、静岡県が新たに開発した酒造好適米「誉富士」にも取り組んでおります。蔵で麹屋を担当している神谷が田植えを手伝ってまいりましたので、先ずその模様をご報告いたします。

神谷です。昨年に引き続き今年も誉富士の田植えに参加してきました。焼津地域の酒米研究会の方々が今年も五百万石、山田錦などと並んで誉富士を作付けしてくれていて、その会長である梅原さんの田んぼで他の蔵元、小売店の方々と田植えをしました。田植えそのものは機械でバーッと植えて、すみの方を手でチョンチョンとやるだけのかんたんなものでしたが、ラジオの取材なども来て、わきあいあいといった雰囲気で楽しく行われました。農家の方々と、この田んぼでこんだけの米がとれ、こんだけの酒になるといった話をしますと、一生懸命米を作った人のためにもまじめに酒を造らなければと、初心にかえる思いでした。

さて、先月の蔵便りで書いたとおり、各種お酒の会に参加して各地に出張する毎日が続いております。今月はそんな中からちょっと変わったお酒の会についてご報告いたします。栃木県の愛好家「美酔会」の皆さんが主催し、「蔵元の技と心を飲む」と題して行われるこの会も、はや6回目。今年は5月26日、鬼怒川温泉郷の「ホテル ニュー岡部」で開かれました。このお酒の会の特徴は、単なる酒飲み会と違って「財団法人 骨髄移植推進財団」と「財団法人 栃木県盲導犬センター」を支援して開催される点にあります。お酒の会に集まった愛好家の皆さんから集まったチャリテイを上記2団体に寄付し、これまでの総額は130万円以上になるそうです。なんとも頭の下がる活動です。それから、温泉旅館に泊まりこみで開催し、会の終了後はお客様も主催者も一緒に湯につかろうというスケールの大きさも魅力のひとつです。これなら帰りの心配も、飲酒運転を懸念する必要もありません。橋本様を始めとする「美酔会」スタッフの皆様、有り難うございました。来年も開催されるそうですので、ご存知なかった日本酒党の皆さん、来年は是非とも一緒に旨酒を酌み交わし、温泉風呂につかって心身をリフレッシュさせましょう。              
連絡先 美酔会事務局「酔処 ふらり」橋本 п@028-639-1260

 

 



今月は涼しげな瑠璃壜に入った大吟醸酒の小瓶と、爽やかな酸味と甘味が特徴の純米吟醸の微発泡酒、都合2点の夏季限定商品を新たにご案内いたします。暑気払いに是非ともお試しください。
1年じゅうで最も不健康な季節を迎えます。くれぐれもお体をたいせつに。
敬具

平成19年6月吉日                             鈴木克昌

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