拝啓 当地静岡では満開だった桜の花も春の嵐ですっかり散り落ちてしまいましたが、皆様の地元ではいかがですか。
まずは近況報告から。3/9 京都のお酒の会に出席 3/18 香港からお客様が来場 3/22 岡山から熱心な臥龍梅のファンのお客様が来場 3/27 東京リーガロイヤルホテルと銀座BRBの二箇所で同時にお酒の会が開かれ、手分けして参加4/2 フランス人の日本酒愛好家来場後、地元SBSテレビの撮影 4/4 東京の酒販店さん来場 4/7 荻窪の料飲店さんのお酒の会に出席 4/8 名古屋キャッスルホテル、「東海4県日本酒まつり」に出席 更にこの後は4/13に恒例の「純米酒フェステイバル」に出席予定です。この間、毎日新酒の壜詰に追われているのですから例年のこととはいえハードスケジュールです。逆に蔵では最後の留め仕込みが終わって一息つきました。醪の管理と上槽、火入れの仕事はまだ残っているのですが、毎朝の仕込みが終了するとさすがにほっとします。そこで3/30に甑倒しの宴会を催しました。もう米を蒸す必要がないので、読んで字のごとく甑を倒して蔵人の労をねぎらうのです。今年の酒造りも残すところあと僅かとなって安堵した蔵人たちです。
蔵人紹介コーナーのしんがりは、冬は麹屋として蔵で働き、夏は本社に勤務する神谷昌宏君です。(まずは自己紹介を) 昭和46年10月生まれ、36歳、独身、生まれも育ちも静岡市です。(蔵人としての経験は?) 平成12年10月入社ですので酒造りは今年で8年目です。初年度は釜屋、2、3年目は麹屋見習い、4年目から麹屋として独り立ちして今年で5年になります。(入社までいろいろ変わった経歴をお持ちだとか?) 船乗りに興味があって北海道大学水産学部に入学しました。在学中、1年間休学して国内をあちこち旅行し、沖縄で泡盛製造のアルバイトをしたりしました。卒業後は奄美大島の黒糖焼酎の会社に就職して2年間働きました。その後ヨーロッパを放浪し、帰国後、酒造りの仕事がしたくて2年
がかりの職探しの末、三和酒造に入社しました。(とにかく酒造りが好きなようですね。日本酒の造りについての感想は?) きついけどやりがいがあって面白いです。それと日本酒の造りは焼酎に比べると緻密で手が抜けません。(臥龍梅のファンの皆様にメッセージを) 手を抜かず丁寧に造ったお酒ですので、よく味わって飲んでいただけると嬉しいです。(さまざまな経歴の末、今は三和酒造に骨を埋める覚悟で酒造りに没頭している神谷君でした。)

さて、今月は山田錦45%精米の大吟醸酒をご案内いたします。昨年末に売り切れて以来長らくご不自由をおかけしてまいりましたが、CP抜群の本品を是非ともご堪能ください。
春陽の候、皆様ますますお元気でお過ごしください。             敬具

平成20年4月吉日                   鈴木克昌

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