拝啓 蔵の裏山が蝉しぐれで喧しい季節となりました。連日の猛暑ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今月は嬉しいニュースをご報告いたします。International SAKE Challenge 2008の大吟醸酒部門で弊社の「臥龍梅」が首席のトロフィーを獲得いたしました。昨年のSAKE Challenge 2007では純米大吟醸酒部門でトロフィーをいただきましたので、2年連続の快挙です。7月10日の朝パソコンを覘いてみると、前日の晩に「ISC」という送信者から「審査結果について」という件名でメールが届いておりました。早速開いてみると、「ISCのトロフィー獲得おめでとうございます。11日の晩に開催される授賞式にご出席ください」との内容です。どの部門で頂けるのかも書いてありませんし、2年連続というのも出来すぎた話です。何かの間違いではないかと、事務局に問い合わせてみました。確かにいただけることが確認できて喜んだのですが、今度は「授賞式ならびにパーテイーには原則タキシード着用で」と聞かされ、またびっくり。タキシードなんて普通持っておりませんし、今日の明日では用意しようがありません。それに、例え所有していたにしても、そんな出で立ちで新幹線に乗って東京まで出かけてゆくのは勇気がいります。結局ブラックスーツで勘弁してもらうことにしました。という次第で、7月11日(金)、六本木のグランド・ハイアット東京で開催された授賞式と、その後開かれたガラデイナーならびにチャリテイーオークションに出席してきました。授賞式は、昨年同様、高円宮妃殿下ご臨席のもと、WINE CHALLENGEの一環として開催されました。2年連続トロフィー受賞というのは酒部門では当社だけで、Repeaterと紹介されて拍手喝采を頂きました。誠に名誉なことです。また、その後催されたデイナーとオークションは妃殿下が名誉総裁を務められる国際環境NGO “Bird Life International”を支援するものでした。このコンテストは、なんと言っても審査員の半数をワインの専門家である外国人が占めていることに特長があります。日本酒もこれからは外国へ販路を拡大していかねばならない時代です。東南アジア、アメリカ、さらにヨーロッパへも輸出を展開している当社にとって、諸外国の味覚の専門家に高く評価していただくことは、国際的に高い評価をいただくことであり、誠に有難いことです。詳しくはISCのHP www.sakechallenge.comをご覧下さい。

今月はこのトロフィーを授賞した大吟醸無濾過原酒をご案内いたします。どちら様も売り切れる前にお早めにお試し下さい。
暑さのおりから、くれぐれもお体をお大事に。

平成20年8月吉日       鈴木克昌


審査員 松崎晴雄さん(左)、
ジョン・ゴンドナーさん(右)と一緒に

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